安心・安全な製品の提供

日本の化審法と同様に、世界にも化学物質に関して様々な法規制が存在します。国や地域によって内容は異なり、新たに規制制定する国も増えています。各国規制に適合した製品を販売するためには、情報収集や規制対応力が重要となります。当社では、海外インキ営業統括部・化学物質管理委員会を主軸とし、海外法規制や化学物質の規制動向の把握、更には欧米のコンサルティング会社とのネットワークも活用し、海外展開強化を積極的に進めています。

• ※「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」（化審法）は、人の健康を損なうおそれ又は動植物の生息・生育に支障を及ぼすおそれがある化学物質による環境の汚染を防止することを目的とする法律です。

GMPとは〝Good Manufacturing Practice”の略で、製造業者および製造販売業者に求められる「適正製造規範」を表します。
当社の主力製品であるUVインキは、多くの食品包装材に使用されており、お客様に安全・安心な製品をご提供するためにもUVインキの主要製造工場である埼玉事業所（第1UV工場／第3UV工場）におきまして、2023年3月にCODEX-GMPの認証を取得しました。

GMP登録証

GMP自己宣言書

モノづくりにおける重要な基準に「品質」があります。この品質をつくりあげるには、工程の見える化により抽出、分析された生産工程のボトルネックを解消し高効率化を図ることが重要であり、これが環境改善にもつながります。
また、これらを構築するためには、ITを活用した工程監視・管理・分析や、IoTによる自動化も必要不可欠であり、当社では様々な生産工程における導入を進めています。

当社では、製品自体はもとより、お客様の使用状況や環境影響などを「製品評価シート」に落とし込み、より使いやすく環境負荷の少ない製品の開発につなげています。新製品の開発においては、NL規制や労働安全衛生法に加え、追加で対応要望を頂いた場合には、情報収集・原料選定を適切に行い、試作検討を実施します。社内やお客様での評価にて品質検証し、必要に応じて外部機関での確認なども行った上で製品化しています。

当社は、中国、韓国、インドネシアなどの海外にも技術拠点があります。開発者は各拠点と交流・連携しつつ、研究開発を進めています。化学物質規制以外にも、市場ニーズや宗教上の制限など、各国市場での要求品質は様々であり、情報共有化は非常に重要です。また、各拠点を通して様々な原料メーカーからの原料入手が可能であり、原料選択の幅が広く、供給安定性に優れた環境が整っています。海外展開強化にあたり、その地域の実情に寄り添った製品提供を第一に進めています。

外部研究機関や大学との共同研究の実績もあり、TOKAグループ内に留まらず、研究開発を進めています。年々厳しくなる各種化学規制や環境問題に対して、必要に応じ、関連企業とも連携して課題解決に取り組んでおります。例えば、新素材「Tenacis（テナシス）」は、自動車部品メーカーなどとともに用途開発に取り組んでいます。

当社では、営業部門がお客様の要望を収集し、開発部門にフィードバックする体制が整っています。日常業務レベルの細かいフォローに始まり、ご要望に基づいた新規案件対応も行っています。また、お客様との信頼関係構築のために、品質監査や環境監査の受け入れや、化学物質含有調査などの様々なお問い合わせにも、迅速に対応しています。