サプライチェーン
T&K TOKAでは、社会の変化やお客様のニーズに対応したインキ製品などを開発・提案するとともに、顔料メーカーや樹脂メーカー、容器メーカーなどのサプライヤーから原料や梱包材を仕入れ、当社の埼玉事業所や滋賀事業所で製品の製造を行い、印刷会社などのお客様に提供しています。国内においては300を超えるサプライヤーと外部製造委託先、幅広い国々の海外サプライヤーが存在しています。
原料等の調達
埼玉事業所の購買課では、埼玉事業所や滋賀事業所など国内の生産拠点の生産計画に基づいて、国内で使用するすべての原料や梱包材の発注・納期管理・受入を行っています。サプライヤーの選定に関しては、安定供給、品質管理状況、価格、環境への取り組み等の評価を行うとともに、BCP(事業継続計画)に向けて複数購買と一定量の在庫確保を行っています。
サプライヤー監査
国内サプライヤーに関しては、書類監査に加え、必要に応じて訪問監査を実施しています。書類監査では、品質および品質に関するエビデンス、化学物質管理システム、紛争鉱物、BCP対策などのリスク管理についての回答を求めるとともに、回答をもとに当社でレーダーチャートを作成して管理しています。また、訪問監査については、購買、研究、生産部門でチームを編成し、双方にとってスムーズかつ有意義な監査が行えるよう入念なリハーサルを行ったうえで実施しています。改善ポイントが発見された場合は、当社から改善要求書を出し、改善計画の回答および改善のエビデンスの提出を求めています。
緊急時対応
2011年の東日本大震災発生時には、国内のサプライチェーンが寸断されましたが、購買・研究・生産部門の対応により製品の供給を維持しました。「利益を度外視しても供給責任を果たす」というトップの方針のもと、調達に関しては、東日本大震災により購入ができなくなった原料を海外からの緊急空輸により供給責任を果たしました。また、製造に関しては、購買、研究、生産部門等、会社一体でチームを組み、使用可能な原料の組み合わせを模索し、代替品となるインキを製造しました。供給する製品は代替の製品であること等、営業部門からお客様へ説明を行うことで、ご理解とご協力を求めました。
また、2020年の新型コロナウイルスによるパンデミックに対しては感染防止の徹底により生産部門(在宅勤務が困難な業務)を除いて原則在宅勤務、お客様への訪問自粛、出張(海外・国内)の原則禁止等を行い、対策をしてきました。2020年6月以降について感染予防対策を取りながら時差出勤を伴う勤務体制を再開しています。出張においては海外への渡航の原則禁止、国内出張および営業活動においてはお客様の状況に応じて感染予防対策を取りながら原則可能としました。